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やくのだより第5号

皆様
 梅雨に入りました。やくのだより(第5号)を送ります。

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皆様は、梅雨の季節、いかがお過ごしでしょうか。

 茶工場での製茶、2回目の摘採(一番茶の後の番茶の収穫です。二番茶ではありません。)、自然薯の定植、黒大豆の播種、そして草のすごさを実感した、この1ヶ月でした。

 茶工場での製茶は、いいお茶を作るための重要な工程の一つです。いいお茶を育て、適切な摘採時期に、いい生葉を摘採し、いいもみ方をして荒茶を製茶する。これらすべてがうまくできて初めて望ましいお茶ができることを知った一月でした。
 いずれも初めてのことでしたので、色々な方にお聞きし、自分なりに理解して実践したつもりでしたが、知らないということはこわい。たとえば、碾茶の摘採は新芽のみを採り、下の古い茎まで刈るのは問題外ということを後で知りました。煎茶や玉露の摘採では、収量を少しでも多くということを何べんも聞かされていたため、碾茶でもぎりぎり深く刈ろうとして、古い茎(木化した茎です。)を収穫物に混ぜてしまいました。
 煎茶や玉露は、製茶を組合の工場で自分たちで行いますので、手間さえ惜しまなければ、できた荒茶から古い茎を選別して取り除くことができましたが、碾茶は摘採した生葉を福知山の碾茶工場まで運んだあとは、そのまま茶商の入札にかかります。そのため選別ができず、生葉の品質がいくら良くても、入札でいい値がつきません。

 番茶の摘採は、時間不足で、茶園全部の摘採まで手が回りませんでした。もったいないことをしました。

 自然薯は、昨年の倍の面積でしたが、昨年の半分の時間で定植ができました。今年は、昨年の畑と違い石がほとんどなくやりやすい土であったこと、定植後の元肥施肥と土寄せを、人力のみでなく、トラクタと管理機を使ったこと、そして少しは手際が良くなったことが要因と思われます。

 反対に、黒大豆の播種は、昨年は指導いただいている方にトラクタで一気に畝つくりと播種をやっていただきましたが、今年は自前の小さいトラクタで耕耘した後は、管理機で畝作り、手で一つ一つ種をまきましたので、結構な作業量でした。面積も昨年の倍です。
 さらに、鹿除けのネットを、昨年以上に念を入れて張りました。一部を二重にしたことと、鹿がネットを越えるときの足場が確保できないようなネットの支柱位置に気を付けました。
 それでも、2回目ですので、自分なりに納得のいく作業ができました。

 忘れていました。自然薯は蔓が延びてきましたし、黒大豆は出芽が揃ってきました。嬉しいものです。

 自然薯の隣には、なす、ピーマン、唐辛子、里芋、ゴボウ、そしてトマトを植えました。1週間ほど所用で東京に帰り、夜久野に戻ったあともお茶と黒大豆にかかりっきりでした。そして、久しぶりに野菜の顔を見にいたところ、顔を見えなかったのです。
 なすとトマトは比較的生長していましたので、なんとか姿が草の上に見えました。しかし、他の野菜を植えたところは、草しか見えません。
 昨年も草には後手後手になっていたのですが、姿が見えないということはありませんでした。野菜が大きくなるまで草を抑えていれば、あとは草が茂っても大きな問題にはならないと思っているのですが、野菜が小さいうちに草が野菜の丈を超えてしまうとどうしようもないという初めての経験でした。
 農業は、除草に始まり除草に終わる。上農は草を見ずして草を刈り、中農は草を見て草を刈り、下農は草を見て草を刈らず。教えていただいたことを頭でわかっても実践できないということは、わかっていないということでしょう。今の自身の実力を知るいい経験です。

 写真は、黒大豆播種後1週間、出芽がそろった頃ですが、拡大しても見えません。ごめんなさい。

 これからは、茶園の管理と草とのお付き合いが中心の一月になりそうです。
 皆様には、時節柄、ご自愛ください。

 追伸が二つ。

 お茶の在庫が少しあります。直売所に出そうと思っていますが、ご希望があればお分けしたいと思います。
 ・玉露:1,000円/100g/袋
 ・煎茶:2,500円/500g/袋
 ・番茶:2,000円/1kg/袋
です。荒茶です。お店で売っているお茶は、茶商が荒茶をブレンド、切り揃え、仕上げをしたもので、茶商独特のお茶になっているということです。荒茶は、名のとおり荒く市場には出回っていませんが、地元では好まれており、一昨日昨日と大売り出しをしました。
 冷やかしにでもメールをいただければ幸いです。申し訳ありませんが、送料(1,000円強とお考えください。)をご負担下さい。なくなったらご免なさい。
 お茶の種類としては、仕上げ茶、荒茶の他に粉茶、頭あるいは篠、雁が音というのもあるようです。捨てるところはないということのようです

 ホームページを登録しました。写真が表示できなかったのですが、原因と思われるご示唆をいただき、見られるようにまりました。
 これも冷やかしで一度お尋ねください。そしてご意見を。
http://takahashinouen.web.fc2.com/

(やくのだより第5号 たかはし農園より 高橋善雄)
やくのだより第5号添付
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